運営者情報

　私が相続や終活の分野に関心を持つようになったきっかけは、祖母の相続に直面した経験でした。土地や物件の手続きを進める必要が生じたものの、突然の出来事の中で何から手をつければ良いのか分からず、情報を探し求めても答えにたどり着けないことが多くありました。専門家に相談したいと思っても、「誰に」「どのタイミングで」「何を」頼めば良いのかわからず、不安も残る中で限られた選択をするしかなかったのです。

そのとき痛感したのは、「万が一に直面してからでは、できることには限りがある」という現実です。後悔を残さないためには、元気なうちから早めに備えることが欠かせないのだと身をもって学びました。

こうした体験から、「自分と同じように困る方に、後悔のない準備をしていただきたい」という想いが芽生えました。相続・終活のサポートを行う一般社団法人相続終活支援機構の立ち上げを決意したきっかけです。

悩んだときに必要な手続きや準備、相談すべき専門家が自然と分かるような仕組みをつくること。専門知識がない方でも直感的に使え、安心できるサポート環境を整えること。かつての自分が「これさえあれば助かった」と思えるツールやサポートを、徹底的にユーザーの皆さんに寄り添った形で実現していきたいと考えています。

私自身は、人材に関する仕事においては、実績や経験を重ねてまいりましたが、相続や終活の専門家ではありません。

だからこそ、今回ご協力いただいている専門家の方々の存在は欠かせないものです。単なる“プロ”ではなく、お人柄や根底にお持ちのお考えが分かるまで、ひとつひとつ対話を積み重ねながら、信頼できる方にのみお力添えをいただいており、弊団体はそのような専門家の皆さまのご協力によって成り立っています。

心からの感謝をお伝えするとともに、不安を抱える方が安心できる場所を、今後も作り続けていくことをお約束いたします。

私たちの描く未来は、相続や終活を「人生の終わりの準備」としてではなく、「後悔なく、自分らしい生き方を選び、未来へつなぐ前向きな取り組み」として広めていくことです。親子や家族で、まだ元気なうちから自然に話し合い、準備できる環境を整えることが、より豊かな人生を築く礎になると信じています。

これまで事業を営んできた人材紹介事業もそうですが、「人を想い、大切にする心」この根幹にある想いはこれからも揺るぐことなく、これからも誠実に、そして熱意をもって、お一人お一人の人生に寄り添う支援を続けてまいります。

一般社団法人相続終活支援機構
代表理事　石橋 涼子