〜「まだ早い」と思う今が、ちょうどいいタイミング〜
「終活(しゅうかつ)」や「相続(そうぞく)」という言葉、
聞いたことはあっても、「何からやればいいの?」と迷う人は多いです。
でも大丈夫。
終活や相続の準備は、特別な人だけがするものではなく、
“これからを安心して生きるため”の大切なステップです。
ここでは、無理なく始められる「3つの最初の一歩」を
やさしく紹介します。
目次
まずは「自分の今」を整理してみよう
何かを始める前に大切なのは、**“自分の今の状態を知ること”**です。
たとえば――
- どんな財産があるのか(預金・家・保険など)
- どんな契約をしているのか(年金・携帯・サブスクなど)
- だれに伝えておきたいことがあるのか
これらを紙に書き出したり、ノートにまとめたりしておくと、
自分自身も「意外といろいろあるな」と気づくことができます。
最近は「エンディングノート」という便利なノートも人気です。
財産や連絡先だけでなく、
「自分が大切にしていること」や「感謝の気持ち」も書けます。
“自分の今”を見つめることが、安心の第一歩ですよ。

家族や身近な人と話してみよう
次のステップは、**「誰かと話すこと」**です。
終活や相続の話は、つい「縁起でもない」と感じてしまいがち。
でも、元気なうちに話しておくことで、
あとで家族が困ったり、もめたりすることを防げます。
たとえば、こんな話題から始めてみましょう。
- 「お葬式はどんな形がいい?」
- 「お墓はどうしたい?」
- 「この家は誰が引き継ぐのかな?」
話してみると、家族の考えが分かり合えたり、
「同じように考えていたんだね」と安心することも多いです。
ワンポイント💡
- 無理に全部を話そうとしなくてOK。
1つずつ、時間をかけて話すのがいちばん長続きします。

専門家に「ちょっと聞いてみる」
相続や終活の中には、専門的な知識が必要な部分もあります。
でも、すべて自分で完璧に調べようとしなくて大丈夫。
司法書士、税理士、行政書士など、
それぞれの分野に詳しい専門家がサポートしてくれます。
💬 たとえば:
「遺言書って自分で書いてもいいの?」
「家の名義を変えるのは今やっておいたほうがいい?」
そんな“ちょっと聞きたいこと”からでも大丈夫です。
専門家に話すと、知らなかった制度や便利な方法を教えてもらえることも多く、
「思っていたより簡単かも」と気持ちが軽くなります。
終活は「終わりの準備」ではなく「これからの準備」
“終活”という言葉を聞くと、
「まだそんな年じゃないし…」と思う方もいるかもしれません。
でも、終活の本当の意味は“これからを安心して生きるための準備”です。
- これからどんな暮らしをしたいか
- 誰とどんな時間を過ごしたいか
- どんな最期を迎えたいか
こうしたことを考えると、
「自分らしい人生の形」が少しずつ見えてきます。
💬 ゴリラん先生のひとこと🐵
終活は“終わり”のためじゃなく、“笑顔で今を生きる”ための準備なんですよ。

まとめ
相続や終活は、何も特別なことではありません。
「今の自分を整理する」「家族と話す」「専門家に相談する」
この3つができれば、もう立派な第一歩です。
焦らず、少しずつで大丈夫。
準備をしておくことで、
“これから”をもっと安心して、笑顔で過ごせるようになります。
あなたの一歩が、家族みんなの安心につながります。
今日から少しずつ、はじめてみましょうね。

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